日本地図の真ん中の、ちょっと上あたり。日本海に向かってヒョロっと、逆さまにしたイタリアみたいに延びた半島がある。能登半島、そのさらに奥。
海と山、豊かな自然。時間の流れもゆるやかで、晴れた日は海の見えるポケットパークで車を停めてお昼寝。まったり穏やかな空気が流れる。気が向けば「なんちゃって自給自足生活」すらもできてしまう。「畑がしたい?そんなもん土地なんてどこでも空いてるとこ使えばいいがいね」と地元のおっちゃんたちは笑う。そしてなぜかB型とAB型がやたらに多い。A型はまさかの肩身が狭い。ココって、ホントに日本なの?
そんなワンダーランドな半島の、穏やかな湾に面した小さな町アナミズ。そのまた小さな小さな集落に暮らしてみたら、やっぱりなんだかなかなかおもしろい。世間に溢れかえる様々な情報も、ぶっちゃけどこか他人事。ネットや宅配が便利な昨今、どこにいてもさほど困ることなく暮らしていける。地域特有の古い習慣を除けば外国にいるのとそれほど変わりはない。ある意味、かなりユートピア。
十数年の外国暮らしを経て帰国した後、そんな小さな海辺の町に移住した筆者の美味しい幸せな日々を綴ります。
著者プロフィール:著書数冊、有名ガイドブックや全国誌での執筆、国内外で写真展やトークショー開催。とある外国の首都の観光アドバイザー。匂わせ、ではないのよ。今回はペンネームでやらせて、お願い。笑。

